かぎ編みの基本ともいえる細編みの増し目。
帽子や編みぐるみの編み図をみると、たいてい「わ」からはじまり細編みで増し目をしていくことが多いと思います。
覚えやすさもあるので一般的な増し目で目を増やしたくなるのですが、これだと編みあがりが丸くなりにくく、増やす目数によって角ができてしまいます。
【一般的な増し】】
この増し目を同じところにしないで分散させると丸にちかい形で編むことができます。
【分散させた増し目 例】
この分散させた増し目はひとつの例なのですが、偶数目のときに分散させています。
図では6段までになっていますが、
7段目=細編み5目+増し目・・・終わりは増し目
8段目=細編み3目+増し目+細編み6目・・・終わりは細編み3目
9段目=細編み7目+増し目・・・終わりは増し目
10段目=細編み4目+増し目+細編み8目・・・終わりは細編み4目
といった感じで目数を増やしていきます。
実際に分散増し目と一般増し目で毛糸を編むとこんな感じになります。
写真の増し目は編み図通り1段6目ずつ増やしています。
これを1段ずつ8目ふやしていく場合には一般増し目で編むと8角形の編みあがりになります。
コースターとして使うときには角があるのも可愛いかなと思いますが、丸いものを編みたいときにはやはり分散させて編んでいく方が仕上がりがキレイですよね。
ひと目ひと目、編む力が違っても目が均一にならないので、人によって編みあがりの大きさが違ってしまうのも編み物の醍醐味ですが、かぎ編みの基本は細編みといわれるので、形と大きさがそろうように自分の編む力を確認するのもいいかと思います。